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エドムント・アインハルト

Edmund Einhard | ドイツ系イギリス人。フロイトと同様に神経病理学者を経て精神科医となり、心的外傷論研究や自由連想法に造詣が深い。余談ではあるがHYPNAGOGIAに登場する「医者」とは、アインハルトの「恩師」であり、アインハルトの「分析は私が上だが、治療は彼の方が上」という言葉でも分かる通り、件の「医師」は、HYPNAGOGIA事件以降も臨床心理の現場で活躍している様子。ドイツ語、フランス語、ラテン語、英語を話すが、ドイツ語の訛がかなりきついようで、時たま通じない事がある。酒もタバコも駄目で、パブでもミルクを飲んでいる。曰く心臓の隣に鉄の破片があり、走ったり血圧を上げるようなことはできない。元来探偵ではなく精神科医であるが、その類希な観察眼と推理力が今回の事件では大いに活躍する。彼の天才的観察眼は、まだ体系化してはいないものの、相手の嘘や考え、さらにはその相手の表情や皮膚の高揚加減から、その人物が話した対象者の容姿や特徴まで当てる事ができる。血が苦手であり、患者に対する肉体的治療(この時代にはまだ、脳に穴をあける治療もあった)には否定的であり、注射を打つのも打たれるのも苦手。 後に、いくつかの事件に関わる事になるも、全てにおいて殺人現場を避ける傾向にあり、全て人から聞く報告を足がかりに犯人を追いつめてゆくという典型的なアームチェア・ディテクティブである。育ちが良さげで、女性には丁寧な反面、どんな会話にも必ず罠やカマをしこませ、相手の本心を探っている。そういう所から、表面的に親しい人からは「紳士」、仲の良い友人からは「いやなやつ」で通っている。

 
 

ルナ・ワルポール

Luna Walpole | 幽霊船事件唯一の生存者。船内を捜索。すると船内に人影はなく、船の床板を外してみると、そこで廃人のようになったルナがいた。デイヴィッド警部とは12年前に出会っており、事故のショックかその時の記憶がない。いったい船の中で何があったのか?それを知るのは、この女だけ・・。全ての事件の鍵は彼女の記憶の中にある。

 
 

デイヴィッド・スウェイン警部

David Swain | スコットランドヤードの警部。ロンドンの南東部出身でコックニーのアクセントで話す。家族持ちで愛妻家。妻には連れ子がいるが、関係はあまり上手くいっていない。精神分析に基盤を置くアインハルトと対極的に、実証に基づく推理の合理主義者である。職業柄、ロンドンやヨーロッパで発生した事件などには異様に詳しい。記憶力は大したもので、一度見た新聞の記事や、人の顔は絶対に忘れない。酒豪で喫煙者、へビーなコーヒー中毒でもあり、棺桶に全力疾走しているのような不健康。どんな凄惨な殺人事件を担当しても、それでも人間に希望を抱いている様子は、アインハルトに言わせれば「強い男」であるが、本人は「青臭い」と自嘲している。軽口と軽快なジョークが持ち味であるが、何よりも口喧嘩が天才的で、被疑者や参考人を怒らせ情報を引き出すという曲芸も得意とする。12年前、ルナと出会っておりほのかな恋心を抱いていた。久々に再会したルナの豹変に戸惑いを隠せない。